筋肉の肥大にも影響がある? パンプアップが起こる仕組みとは

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筋肉の肥大にも影響がある? パンプアップが起こる仕組みとは

「筋肉を肥大させ、たくましい体を作りたい」という思いでトレーニングに励んでいる方は多いもの。
努力の結果が筋肉という形で見えてくると、大きな達成感を得られますよね。
トレーニング後にパンパンに膨らんだ筋肉を見て、思わずうっとりしてしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか。

これは、筋肉を追い込むことで起こる“パンプアップ”という現象です。
果たしてこのパンクアップは、一体どのような仕組みで起こっているのでしょうか?
今回は、気になるパンプアップの仕組みと、パンプアップが筋肉に与える影響についてお話します。

パンプアップの仕組み

始めにお話ししたように、パンプアップとは、激しいトレーニングで追い込まれた筋肉がパンパンに膨れ上がった状態のこと。

筋肉に大きな負荷をかけ続けると、やがてエネルギー切れとなり、乳酸やアデノシンといった老廃物や熱などが溜まった状態になります。

すると筋肉内のイオンバランスが崩れ、酸性に傾いてしまうことに。この状態の筋肉は、本来のパフォーマンスを発揮することができません。
そこで体は、酸性に傾いた筋肉の溶液を薄めようと、周囲の組織から水分や代謝物を取り込み始めます。これこそが筋肉が膨れ上がる原因です。

パンプアップとは、筋肉内の溶液の濃度を一定に維持するために起こる現象だったのです。

パンプアップが筋肉に与える影響とは

パンプアップによって筋肉が太くなるのは、あくまでも一時的なもの。
一般的には、トレーニング終了から10分〜20分ほどで本来の大きさに戻ると言われています。
代謝が進んで筋肉内の溶液の濃度が安定するとともに、流れ込んだ水分なども減っていってしまうのです。

しかし、元に戻ってしまうからといって筋肉の肥大に効果がないわけではありません。
パンプアップを起こすほどのハードなトレーニングは、筋肉の修復や成長に欠かせない成長ホルモンの分泌を促します。
さらにその成長ホルモンには、筋肥大を促すインスリン様成長因子の分泌を促す効果が。

このことから、パンプアップを起こすまで筋肉を追い込むトレーニングは、筋肉の肥大にも繋がると考えられています。

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いかがでしたか?
パンプアップが起こる仕組みと、パンプアップと筋肥大の関係についてご紹介しました。

筋肉の肥大を目的にトレーニングを行っている方は、トレーニングの最後にパンプアップさせることで、ホルモンの分泌を促してみてくださいね。

ただしパンプアップは、一時的に筋肉の俊敏性を低下させ、可動域を減らしてしまいます。
スポーツのパフォーマンス向上のためにトレーニングを行っている方には、パンプアップは不向きであると言えるでしょう。

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